キャハハハハ、やだーぁ!

ひっぱったらダメだっちゃ!

わぁ、ぐるぐる〜。

もう、せっかくきれいにできたのにー。

つぎはランちゃんにも着させてぇ。

いいっちゃよ!

わぁーい!




はい、できあがり♪

うふふふ、ねぇ、ランちゃん、かわいい?

もちろんだっちゃ!

ほんと〜ぉ?

ホントだっちゃ!




ねぇ、ランちゃん。

なぁに、ラムちゃん?

おっきくなったら、ほんものの白いドレス着たいっちゃね。

うん、着た〜い。


部屋中の白いレース付きのカーテンを引きちぎって、ランちゃんと2人で身体に巻きつけた。
真っ白のカーテンは真っ白のドレスに早変わり。


そのままの格好で野原に行って、両手一杯のお花を摘んだ。
手も顔も真っ白のドレスも花の汁で緑の模様がついた。
にっこり微笑むうちらの頭には小さな黄色の花の冠。


「あれ、でも、なにか足りないよ?」
「あ、おムコさん!」


そして今日、本物の純白のドレスに身を包み、
本物のティアラとブーケで着飾ったうちの隣に。

本物のお婿さん。



ダーリン、うちを本物のお嫁さんにしてね。




(終)


A☆KIRAさんのHPの企画に参加するために書いたお話(という程長くない(^^;)でした。
A☆KIRAさんのHPが見られなくなってしまったので、ここに再掲載しました。